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清原和博さん覚せい剤で逮捕から考える違法薬物と日米の違い


清原和博さん覚せい剤で逮捕から考える違法薬物と日米の違い

元プロ野球選手の清原和博さんが、覚せい剤の所持により逮捕されてしまいました。私は昔、青い野球帽に憧れて西武ファンだったので、かなり残念です。今日は、日米の違法薬物事情の違いについてみていきたいと思います。なお、「日本がよい」「アメリカがよい」という話ではないので、ご注意ください。
 
(そもそも違法薬物とは?)
法律で分類されているのは、大麻、覚せい剤、麻薬及び向精神薬、阿片、危険ドラッグの5つです。分かりやすく簡略化して説明します。
 

  • 大麻: cannabis, marijuana
    ➢ cannabisは、植物の「麻」から来ており、違法薬物の「大麻」と、植物の「麻」の両方を指しますが、marijuanaとなると、違法薬物の「大麻」のことのみを指します。
  • 覚せい剤: amphetamine, methamphetamine
    ➢ 覚せい剤の成分であるアンフェタミン、またアンフェタミンを加工したメタンフェタミンが、そのまま呼ばれます
  • 麻薬: narcotic
    ➢ 「麻薬」という薬物があるわけではありません。コカイン、ヘロイン、LSDなどの総称が麻薬、narcoticと呼ばれます。英語のニュースでnarcoticが使われることは少なく、それぞれの名称、cocaine, heroin, LSDなどと呼ばれます。押尾学さんの事件で有名になったMDMAも麻薬の扱いです。
  • 阿片: opium
    ➢ 植物の「ケシ」がopiumと呼ばれることから来ています。なお、1840年にイギリスと中国の間で戦われた阿片戦争は、英語ではOpium Warと呼ばれます。
  • 危険ドラッグ: designer drug
    ➢ 他の違法薬物と異なり、化学知識のある人が人工的に作り上げた薬物であるため、化学デザイナーによってつくられたドラッグ、designer drugと呼ばれています。

 

日本の芸能人と違法薬物

日本の芸能人の違法薬物逮捕者を見ると、大麻と覚せい剤が圧倒的に多く、今回の清原和博さんも覚せい剤による逮捕でした。大麻、覚せい剤で逮捕されてしまったとしても、初犯で有罪判決を受けても執行猶予がつくので、実際に刑務所に服役することはまずありません。
 
なお、違法薬物による逮捕が初犯であれば、一定期間芸能活動を自粛すれば、その後問題なく芸能活動に復帰できるケースもあります。
 
歌手の長淵剛さん、美川憲一さん、井上陽水さんは大麻で、俳優の岩城滉一さんや酒井法子さん、歌手の槇原敬之さんは覚せい剤でそれぞれ逮捕されていますが、現在では復帰しています。その反面、逮捕後、復帰のきっかけを掴めず、芸能界から姿を消してしまった人たちも少なくありません。一般的な世論としては、違法薬物の所持使用で逮捕された芸能人に対しては厳しいです。
 
違法薬物は、暴力団員や、その準構成員を通じて販売されます。違法に持ち込みがされ、違法に販売される高リスク商品ということもあり、高価です。かつて芸能界と暴力団は、近い関係にありました(山口組が芸能事務所を持っていたこともあります)。
 
よって、暴力団関係者が、お金を持っている芸能人に巧みにアプローチして、違法薬物を販売する活動は、暴力団の資金源の一つだと言われています。芸能界自体、違法薬物に対する誘惑が多い業界なのだとも言えます。
 

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アメリカの芸能人と違法薬物

さて、それではアメリカの事情を見ていきましょう。アメリカは世界で最も違法薬物が仕様されていると言われ、その市場規模は600億ドル (7兆円) とも言われています。コロラド州やオレゴン州で大麻は合法化されていますが、それ以外の州では大麻は禁止です。そして大麻以外の薬物は全ての州で禁止されています。
 
法律の厳しさは日本と大差ありません。違法薬物の販売は、ギャングの構成員、準構成員によって行われるケースが多いです。それではアメリカでは何が違うのでしょうか。理由はたくさんありますが、ここでは5つあげてみます。
 
(1) 生産国との距離的な近さ
違法薬物の大量生産地、また中継地の中米諸国、南米諸国と、アメリカ本土は距離的に近いです。隣国メキシコから陸路で持ち込むこともできますし、カリブ海から船で持ち込むことも可能です。
 
(2) 生産国内の貧富の格差
中米諸国、南米諸国は貧富の格差が激しく、特に都市部と農村部の格差はとても大きいです。農村部はその貧しさから、違法薬物を生産、流通される違法集団に加担して、農作物ではなく違法薬物を生産してしまうケースもあります。貧しい農村が、違法薬物を生産しないようにする取り組みもありますが、効果は限定的です。
 
(3) アメリカ市場の大きさ
アメリカは、世界最大のGDPを有する国で、他の中米・南米諸国と比べると、段違いに豊かです。アメリカの名目GDP (2014年) は、17.4兆ドルで、ブラジルの1.8兆ドルの9.6倍、メキシコの1.2兆ドルの14.5倍です。アメリカ市場は違法薬物業者にとって「非常に魅力的」な市場なのです。
 
(4) メディア
日本の映画やテレビドラマで、違法薬物について取り上げられるのは、犯罪バイオレンス系が主です。そして、こうした犯罪バイオレンス系の作品でも、違法薬物をメインテーマとして扱うものはそれほど多くありません。身近でないものをメインテーマにしても、視聴者に受けが悪いのでしょう。
 
これに比べて、アメリカの映画やテレビ番組では、違法薬物の売買、利用、輸入などが描かれる作品は非常に多く、そして犯罪バイオレンス系の作品となると、違法薬物に関連するテーマのものが過半数ではないでしょうか。
 
ちなみに私が昨日見た2006年の映画「マイアミ・バイス」も、警察官が南米の麻薬組織に潜入捜査する、という内容でした。頻繁にメディアで描かれることは、結果として違法薬物を身近なものにしてしまっていると考えられます。
 
(5)「売人」の成り上がりストーリー
貧しい生まれで、違法薬物の売人を経て、のし上がった、という成り上がりストーリーが非常に多く見受けられ、そうした人たちが芸能界で大きな地位を築いています。例えば、歌手のビヨンセ (Beyonce) の夫である、ラッパーのジェイ・Z (Jay-Z) は、総資産が600億円とも言われる、ラップ界の超大物ですが、過去に違法薬物の売人であったことをラップしています。「違法薬物の売人であっても、成り上がれる」という成功談は、逆に違法薬物の売人になるハードルを下げているとも言えます。
 
このように、違法薬物が流入しやすく、身近な環境にあるため、アメリカの芸能界は、日本以上に違法薬物汚染が深刻です。単に違法薬物の使用所持で逮捕だけでなく、薬物中毒による自殺、過剰摂取による死亡なども多くあります。そして、多くの芸能人が薬物問題を抱えているため、世間は違法薬物の使用所持で逮捕された人に対しても寛容でもあります(甘い?)。
 
違法薬物の使用所持が発覚したからといって活動を自粛することは少なく、深刻な中毒である場合はリハビリ治療施設に入所することが多いです (余談ですが、違法薬物の過剰摂取で死亡したとされている、エイミー・ワインハウス Amy Winehouse の最も有名なヒット曲の1つは「Rehab」という題名で、「リハビリ施設に行きたくない」心境を歌っています)。
 
なお、アメリカでは「大麻は他の違法薬物と比べて有害性が低い。たばこより害が少ないので合法化しろ」と主張する「大麻合法化運動」も盛んで多くの支持者がおり、その中には大麻の使用を公言している芸能人もいます。そして、大麻の効能を賛美する曲も多数作られています。下記は「大麻を吸う時に聞くべき10曲」と題して、大麻を称える曲が並んでいます。
 
10 Songs You Need to Listen to While Smoking Weed
http://theboombox.com/10-songs-you-need-to-listen-to-while-smoking-weed/
 

もし清原和博さんがアメリカ人だったら

清原和博さんが、アメリカに住む、アメリカ人の元野球選手のスーパースターだったら、この後、何が起こるでしょうか。
 
もちろん、逮捕された当初は、日本と同様のセンセーショナルな報道がされます。しかし、芸能人からは「清原は違法薬物をやる最低な人間だ」といったコメントではなく、清原和博さんに対して同情的なコメントが大多数を占めるのではないでしょうか。拘留期間が過ぎた後は、薬物治療リハビリ施設に入所、その後裁判で全般的に有罪を認めて、執行猶予つきの判決をもらって釈放。
 
釈放後は、テレビのインタビュー番組で、何故自分が薬物に手を出してしまったか、自分の弱さは何に起因しているか、など告白して、全うな人間として歩いていくことを誓う、という流れになります。そして、違法薬物から脱却する過程で、自分の弱さを認めて、キリスト教など宗教の教えに帰依することも考えられます。
 
さて、いかがでしたでしょうか。誰にでも弱さがあり、その弱さがどのように出てくるかは異なります。清原和博さんの場合は、それが違法薬物の使用という形で出てしまいました。まだ48歳なので、人生はあと30年以上あります。周囲の助けを得て、自分に向き合い、あの「清原和博」が再び人生というバッターボックスに立ってくれることを切に願います。

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