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この記事は、「映画「シン・ゴジラ」(2016)に見る石原さとみさんの英語力(前編)」の後編となります。
後編では、石原さとみさんが、シン・ゴジラで使っていたのと同程度の英語力をつけるにはどうすればよいかについてお伝えします。
まず、石原さとみさんの映画での英語力は、スピーキング力しか確認することができません。リーディング、ライティング、リスニングがどの程度かは不明ですが、「映画内の石原さとみさんレベルでスピーキングができる日本人は、一般的にリーディング、ライティング、リスニングがどれくらいできるか」と考えると、TOEICが満点でも難しいレベルです。長期滞在経験、長期の留学経験がないと、到達が難しいレベルでしょう。
「そうか、私が石原さとみさんレベルになるのは無理か、、、」と諦めるのはまだ早いです。現実的にどう近づけるかについて、ここで順番に考えてみたいと思います。
特にTOEICの点数が400点を切る方に必要な作業です。TOEIC 400点未満の方の多くは、英語の基礎力が弱い、特に文法に弱い方が多いです。よって、基礎的な文法を理解し、英語をゆっくり話す、ゆっくり聞くことを続けます。当サイトの教材だと「7+ English」という教材が最も適しているかと思います。
文法的な知識がない人は、単語をつなげて、ブロークンな英語を話してしまいがちですが、"toilet"とか"taxi"レベルであればよいですが、"日本円を両替したいが、一番近くにある両替所はレートが悪すぎた。少し遠くても良いからいい両替所を教えてください"という文章になると、とたんに話せなくなります。この「7+ English」は、基礎的な文法を例文で理解したうえで、似たような例文をたくさん読んで、聞いて、話すことで、頭に定着させることに優れています。両替所の話を平易な英語にするとこのようになります。
I visited the nearest currency exchange shop, however exchage rate was very bad.So I need to find good exchange shop. Do you know it?
まずはこのレベルで良いので、理解して、話せることを目指します。
「7+ English」は初歩の初歩なので、ここを卒業した後は、単語力とTOEIC問題集を使うのがよいでしょう。単語力は中学校、高校で必要となる単語は全て頭に入れておく必要があります。特に中学校レベルの単語は完璧にしておかないと、基礎的な会話すら成立しなくなるため要注意です。
そして、自分の英語力を客観的に測るため、TOEICの受験をおすすめします。点数が明確に出るため、何点上がった=どれだけ英語力が伸びたかが明確に分かります。ただ、もしTOEIC公式問題集が難しすぎる場合は、TOEIC初心者向けの参考書をやる、またはTOEIC Bridgeテストから取り組んでみるほうが良いかもしれません。
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通常のTOEICはリスニングとリーディングのみですが、当然ながらスピーキングとライティングを鍛える必要があります。TOEICである程度点数がとれるようになったら(例: 700点)、並行してTOEIC S&Wに取り組むのはよい方法です。TOEIC S&W (Speaking and Writing) の練習は、話すと書く、という別な作業になるため、回りまわって通常のTOEIC (TOEIC L&R, Listening and Reading)の学習にもよい影響を与えます。
TOEIC S&W対策として、オンライン英会話をやることもできます。ある程度話す力がついた人が、目的を明確にしてオンライン英会話を主体的に取り組むのは、ありです。しかし、当サイトの「よくある英語学習の間違い」にある通り、オンライン英会話は基本受けっぱなしで、放っておかれるシステムです。オンライン英会話で何を学ぶのか、何を修正したいのか、どの力をつけたいのかを明確にしないと、無意味な時間になりますので注意してください。
参考記事:よくある英語学習の間違い
3を一生懸命やると、TOEICは900点程度に到達します。TOEIC 900点とれていれば、TOEICの点数をさらに上げることは、実際的にあまり意味がありません(TOEIC受験マニアの世界に突入します)。よって、現実世界で役に立つリスニングとスピーキングの特訓を行うほうが良いでしょう。何故なら、TOEICで900点以上の点数を取れている人の多くが、まともに話せない、そしてネイティブの早い会話についていけてないためです。
リスニングは、最終的には「英語の映画を見ても意味が理解できる」「ネイティブが容赦なく話しても理解できる」レベルがゴールになりますが、留学をせずにここまで到達するのは非常に難しいです。時間がかかるものだ、と理解して、気長に取り組んでください。
スピーキングは、TOEIC 900レベルになれば、正しく話せることはできるようになっています。あとは、どれだけネイティブ発音で話せるか、どれだけのスピードで話せるか、そして「準備した英語を読む」のではなく、「どれだけ瞬発力を持って受け答えができるか(速攻で会話のキャッチボールができるか)」がカギになります。マンツーマンの発音矯正レッスンでひたすら鍛えるのが近道かと思われます。
ちなみに、1から3までにかかる時間と、4にかかる時間では、4にかかる時間のほうが圧倒的に長いです。ある程度英語ができるようになっても、それをネイティブレベルにするのは大変な努力が必要だということです。逆に言うと、ネイティブレベルの一歩手前までは、努力すればそれなりの速度で上げていくことができます。ぜひ、シン・ゴジラの「石原さとみさん=パターソン特使」を目指して、皆さん頑張ってみてください!
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初めまして。
貿易会社につとめています。
仕事がら英語を使うのですが、発音にとても苦戦していました。
日本人独特の英語の発音を少しでもネイティブに近づけないかと奮闘していました。この記事を読み日本人が話す英語の発音について、とてもわかりやすく書いているので、思わずコメントさせて頂きました。
もう一度初心に戻って一から英語を勉強しようと思います。