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オリンピックで外国人をガイドする?「通訳案内士」はどう変わる?


オリンピックで外国人をガイドする?「通訳案内士」はどう変わる?

東京オリンピックまであと4年を切りました。東京オリンピックのボランティアになるためにはどうすればよいか、という記事はこちらに書かせていただきましたが、プロの通訳ガイド資格である「通訳案内士」については聞いたことがありますでしょうか。
 
今回は、「通訳案内士とは」そして「通訳案内士は今後どう変わるか」についてお伝えさせて頂こうと思います。(本文は2016年11月に作成されたものです。以後内容が変更になる可能性がありますのでご留意ください)
 

通訳案内士とは?

通訳案内士は、国土交通省の傘下にある観光庁が主催する国家資格です。
 
日本で、外国語を使って「有償で」旅行ガイドを行うことができる唯一の資格になります。医師免許を持っていない人が医療行為を行ってはいけない、司法試験に受かっていない人が弁護士業務を行ってはいけないのと同様、有償の外国語ガイドは通訳案内士の資格がある人以外は行うことができません(業務独占資格といいます)。
 
ちなみに、日本人が、日本で、日本語を使って有償観光ガイドをするのに資格は必要ありません。
 
例えば、日本人であるあなたが、東京で日本人10人の団体に、日本語で1日有償でガイドしたとしても、法律違反にはなりません。通訳案内士は「日本で」「外国語を使って」「有償で」「観光ガイドをする」という4つの点を満たした場合のみ、その業務を独占します。
 
法律では通訳案内士以外が、外国語を使った有償観光ガイドを行ってはいけないのですが、外国の観光客がこの通訳案内士について正しく知っているわけでは当然ありません。例えば、外国人の友人が日本に来て、一日東京を連れまわしてガイドしてあげた後に、「一日付き合ってくれてありがとう」と2万円を渡してきた場合、これを受け取ったら違法になりますが、こんな細かいことまで警察も調べようがありません(完全に調べようとしたら、全ての観光客に聞き取り調査を行わないといけません)。
 
よって、実際のところは「通訳案内士を持っていない人がインターネットで有償外国語ガイドの募集を行っているのを発見した」といったタレコミがあって初めて警察が動くようです。
 

通訳案内士の試験は?

通訳案内士の試験は「筆記試験」と「口述試験」に分かれています。ここでは英語の受験者向けの内容をお伝えします。
 

1. 筆記試験

「外国語能力試験」と「日本歴史・地理・一般常識」の2パートに分かれています。「外国語能力試験」は、英語を例にとると、TOEIC 840点以上、またはTOEIC S&W 310点以上(スピーキング150点以上、ライティング160点以上必要)を取っていると試験が免除になります。英検、TOEIC Bridge、TOEFL、IELTSなどでは免除になりませんので注意してください。筆記試験に合格すると口述試験に進みます。
 
受験地は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄に加えて、ソウルと台北でも受験が可能です。
 

2. 口述試験

口述試験は、通訳ガイドが必要な現場での外国語コミュニケーション能力を測る試験となります。受験地はぐっと減って、東京、大阪、福岡のみです。
 
通訳案内士の試験スケジュールは?
 
2016年のスケジュールは以下の通りでした。願書提出から最終合格まで長いと9か月もかかります。費用はなんと11,700円もかかります。
 
① 願書受付 2016年5月16日から7月1日
② 筆記試験 2016年8月21日
③ 筆記試験合格発表 2016年11月10日
④ 口述試験 2016年12月4日
⑤ 最終合格発表 2017年2月3日
 
通訳案内士の合格率は?
 
2015年度は、約11,000人の受験者のうち、8,000人以上が英語と、英語受験者が8割近くいます。合格率は英語の場合、21.5%とそれなりに狭き関門と言えますが、年によっては6%と一桁台になることもあります。ここ3年は20%以上の合格率で推移しています。
 

通訳案内士の魅力は?

国が認める業務独占資格であることです。外国語を使った観光ガイドという仕事に魅力を感じているのであれば、この資格を必ず取る必要がありますので、資格により職業が守られていると言えるかと思います。外国人との触れ合いや、ガイドにより喜んでもらうことをやりがいにしている方も多いいるかと思います。
 

通訳案内士のデメリットは?

通訳案内士の資格を持っているだけでは食っていけない、ということです。弁護士などであれば、資格を取れば国から「国選弁護人」という仕事が定期的に回ってきますが、通訳案内士はそうした国から回ってくる仕事はありません。
 
そうなると、旅行会社や通訳あっせん会社に登録して、仕事が来るのを待つ、という方が多いのです。仕事が入った時しか収入が発生しないため、収入は安定しないのが実際のところです。
 

通訳案内士は今後どうなる?

日本にやってくる外国人観光客は2011年と比べると5年間で3倍以上になることが確実で、政府は2020年には、2016年水準の約2倍になる4,000万人を目指しています。
 
現在の倍近い外国人観光客がやってきた場合、通訳案内士の数は全く足りなくなるため、2017年には通訳案内士の「業務独占」が変更となる可能性が高いです(語学と観光という、趣味性の高い資格でもあるため、9割以上の人が資格を取っても実際に通訳案内士のガイドとして活動していないと言われています)。
 
つまり、通訳案内士の資格を持っていなくても、外国語を使った通訳ガイドができるようになる、ということです。すでに、「特区通訳案内士」「特例通訳案内士」といった名前で、通訳案内士より簡単な試験を通過すれば、特定地域で通訳案内士と同じ業務が行える制度が作られています。
 
通訳案内士の資格保持者からすると、「これだけ苦労して通訳案内士の資格を取ったのに、簡単な資格を取得した人が(特定地域に限定とはいえ)同じ業務を行えるとは何事か」と猛反発していますが、外国からの旅行客が急増している現状を何とかするために、2017年には、通訳案内士の業務独占の枠を外すための規制緩和法案が提出され、可決される見込みです。
 
では、将来外国語を使った有償旅行ガイドを職業にしたい人はどうすればよいでしょうか?
 
今現在通訳案内士は持っていないが、将来外国語を使って有償の旅行ガイドを職業にしたい人はどうすればよいでしょうか。私たちがお勧めしたいのは、「通訳案内士の資格を取ったうえで、自分でお客さんを連れてくる努力をする」ことです。
 
通訳案内士は国家資格ですから、やはり箔がつきます。資格を持っていれば、他の通訳案内士から低く見られることもありません。そして、資格を取得したら、英語でブログ、Twitter、Facebook、Instagramなどのメディアを使って、自分でお客さんを集めてくるのです。旅行会社経由で入ってくる仕事は、旅行会社に手数料を取られてしまうので、あまり美味しい仕事ではありません。
 
であれば、自分で情報を発信して、何故自分にガイドを依頼すると楽しいかをアピールして、直接仕事を取ってくるのです。旅行会社が間に入らないということは、代金がきちんと支払われないリスクなどがありますが、利益率は旅行会社経由よりはるかに良いですし、そもそも「1日活動してガイド料はいくらか」を自分で設定できます。
 
資格を取ることはスタート地点です。資格を取った後で、いかに仕事を取ってくるか。それも良い条件の仕事をとってくるか。こちらのほうがはるかに難しく、そして重要なのです。
 
英語での旅行ガイドを職業に目指されるからは、それなりに英語が得意か、英語が好きという方が多いと思います。
 
もし、基礎力がまだ不安という方は、当サイトの英語教材を使って基礎力アップされるのも良い方法だと思います。通訳案内士という資格に寄りかかるのではなく、資格を使ってお客さんをつかまえてくるつもりで、ぜひ道なき道を切り開いていってくださいね。

橿原神宮(かしはらじんぐう)には英語サイトがない?


橿原神宮(かしはらじんぐう)には英語サイトがない?

奈良県橿原市(かしはらし)にある、巨大神社の橿原神宮。私はかつて平日の昼間に仕事をさぼって訪問したことがあるのですが、広い敷地にゆったりと本殿、建物、池や顕彰碑などが立ち並ぶ、とても素敵な場所でした。
 
来月関西にいったついでに、外国の友人を連れて行こうと思い、ホームページを開いたら、ないのです。英語のページが。日本を訪れる外国人観光客は、2016年の観光客が1月から10月の累計で史上最高の2,000人を突破したにもかからず、英語のページがないのです(2016年11月現在)。
 
橿原神宮は、面積が4万9500平米もある、関西圏を代表する神社で、神話上の初代天皇である、神武天皇を祭っています。そんな神社で何故英語ページがないのでしょうか。橿原神宮の中の人になったつもりで考えてみました。
 

1.問い合わせ対応が面倒

橿原神宮のホームページは、日本語でも電話でしか連絡を取ることができません。問い合わせフォームや、メールでの連絡ができません。こう言っては何ですが、「黙っていてもお客さんが来るので、いちいち問い合わせの対応をやりたくない」という、橿原神宮側の気持ちが透けて見えます。日本語ですら対応が面倒なので、英語になると尚更面倒くさい。よって英語のホームページも作らない、という対応をしているのではないかと思います。
 

2.歴史的な問題の説明が面倒

橿原神宮は、第二次世界大戦直前に「紀元2600年奉祝式典」というイベントが行われた場所です。神話上の初代天皇である、神武天皇の即位から2600年を祝うイベントでしたが、このイベントは戦前の軍国主義政府により国威発揚に利用されました。軍国主義に利用されたという負の歴史を持つため、海外の外国人観光客に対して、こうした込み入った説明を行うのは細心の注意を求められます。こうした努力を放棄しているのではないかと思われます。
 

3.面倒なので、奈良県や橿原市の観光サイトに任せる

奈良県有数の観光地であるため、自分で積極的に宣伝しなくても、奈良県や橿原市が勝手に英語サイトを作って宣伝してくれる。よって、自分たちで努力しなくてもよいと思っているのではないかと思われます。別な言い方をすると、人気の上にあぐらをかいているのです。
 
これと逆の対応をしているのが靖国神社です。靖国神社は、亡くなった軍人が祭られる神社ですが、第二次世界大戦で戦犯とされた人たちの遺骨の一部が祭られていることから、近隣諸国から批判を受けることがあります。しかし、自分たちの神社の歴史や存在理由を正しく理解をしてもらうよう、英語での情報発信を行っています。
 
「人気があるからいいや」「説明が面倒だからいいや」「別な人が代わりにやってくれるからいいや」といった対応では、歴史ある神社がその責任を十分に果たしているとは言い難いのです。。必要なのは、「橿原神宮の素晴らしさを自身の言葉で伝える」「歴史についてどう考えているかを正しく伝える」「誰かに任せて平凡な、またはバイアスがかかった説明になるのではなく、直接伝える」ということではないでしょうか。
 
私は橿原神宮が大好きなので、ホームページのアップデートを首を長くしてお待ちしています!
 
(参考サイト)
橿原神宮公式ホームページ

乗るしかない、この『2020東京オリンピック』ウェーブに!


乗るしかない、この『2020東京オリンピック』ウェーブに!

先日、不動産業界の友人と会話したのですが、「皆、オリンピックまでは相場は大丈夫と何となく思っている。東京の不動産はまだいける」という話をしていました。
 
これと同じような話をしていたのが、ITセキュリティー業界の友人で「オリンピックが来るから、ITセキュリティーがますます重要になるので、需要がかなり強い」だそうです。
 
皆、東京オリンピックに期待をかけていますが、オリンピック自体は2020年の夏に、約一か月だけ開かれるイベントです。このオリンピック期間よりも、オリンピックでない期間のほうの訪日客の方が多いです。また、オリンピック単体で見ても、産業にもよりますが、「オリンピック自体」で生み出されるお金よりも、「オリンピックの準備に費やされるお金」のほうが大きかったりします。
 
つまり、イベントとしての東京オリンピックは2020年ですが、ビジネスとしてのオリンピックはもう始まっているのです。これは、首都圏のすべての産業が影響を受ける、また好機を作ることができるイベントだと言えます。
 
東京オリンピックのようなイベントは、いわゆる官需、つまり国や官庁が作り出したビジネス需要、です。そして、この官需に引っ張られて、民需、民間のビジネス需要が急速に高まっているのも面白い点です。なお、東京オリンピックは「国際イベント」なので、国際的な注目度が高く、それに乗じた海外とのビジネスが急増しており、結果、語学力があるほうが圧倒的にビジネスしやすくなっています。
 
さて、先ほどの友人の話ですが、例えば「東京オリンピックに向けて東京の不動産を買いたい」というお客さんは日本人だけではありません。世界からの需要に対応するには、英語が話せるのと、そうでないのでは外国人への対応力が全く違ってきます。
 
ITセキュリティについても同じです。単にITセキュリティーツールを導入して終わり、という話ではありません。様々な方法で攻撃されてもシステムの安全を守る必要がありますから、英語で日進月歩のITセキュリティー情報を常にキャッチアップする必要があります。
 
東京オリンピックは開催期間1か月の単なるスポーツイベントです。しかし、その東京オリンピックというキーワードに、実体以上のものを見る人、また期待する人が、「東京オリンピック」を大きな存在にしています。それを否定する必要はありません。あなたも、この「2020東京オリンピックウェーブ」に乗ってしまえばよいのです。
 
ビッグビジネスだけが東京オリンピックに乗ることができる、わけではありません。
 
例えば、あなたが担々麺が自慢の中華料理店を経営していたとします。東京オリンピックが始まるまでに、この自慢の担々麺が「東京でTop10」になることができたら、その後も需要が長続きするとは思えませんか?
 
Top10になるためには、単に味が美味しいだけではなく、サービスレベルを含む「体験」を提供する必要があります。こうした準備は早ければ早いほどよいわけです。
 
もしあなたが、学生だったり、会社勤めをしていて、自分のビジネスと呼べるものを持っていなくても問題ありません。
 
例えば、「東京で美味しい担々麺の店」というブログを英語で書いてみたらどうでしょうか。東京のグルメ情報は日本語では山のようにありますが、英語では情報量は圧倒的に少ないのです。逆に言えば、チャンスは山のように残っています。
 
もし英語が苦手でしたら、読む、書く、話す、聞くの中で、あなたがやりたいことに必要な要素の勉強を始めるのが良いでしょう。当サイトの教材を使うのもよいと思います。オリンピックまでは約4年の時間があります。少しずつ勉強を始めても十分な時間があります。ぜひ、英語で差別化して、がっちりとチャンスを手に入れてください!

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