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ハイコンテクストとローコンテクストのコミュニケーション例


ハイコンテクストとローコンテクストのコミュニケーション例

コミュニケーションについて勉強をされた方は、ハイコンテクスト(ハイコンと略)、ローコンテクスト(ローコンと略)という言葉はご存知かと思いますが、まだまだ認知度は高くないようです。ではハイコン、ローコンとは何でしょうか。
 
ハイコンは High Context、ローコンはLow Contextと書きます。コンテクストをWeblio辞書で引くと下記のように書いてあります。
 

(文章の)前後関係,文脈,脈絡

 
ハイコンのコミュニケーションとは、「文化的な背景を共有しているもの同士による、その文化特有の事柄、また暗喩を多用するコミュニケーション」と呼ぶのがよいかと思います。これだけ読むとさっぱり意味が分かりませんので、ひとつ例をあげてみたいと思います。
 
(例1)
先輩A「そういえば、例のアレ、進捗どう?」
後輩B「すみません、アレは、なかなか進められていません」
 
(例2)
上司C「昨月2名も退職して、なかなか手が足りなくてね。困っているんだよね」
部下D「大丈夫です。今日残業できますよ」
 
さて、例1では、アレという言葉をAとBで共有していることが前提で話が進んでいます。アレについて何も分からない人からすると、ちんぷんかんぷんの話です。例2では、上司が「残業してほしい」と暗に言っている意図をくみ取って、部下が「残業できますよ」と返しています。これはいわゆる「あうんの呼吸」です。
 
日本社会は、上記でいうところの「アレ」といった「日本人にしか分からない事柄」が多く、そして「相手の意見を察する」ことを強く求められる社会だと言われています。その理由は、日本に住むほとんどが日本民族(大和民族?)で構成されており、文化的な均一度が高いことからそうされています。
 
よく日本企業に外国人が入社して、日本的なあうんの呼吸になじめず退社する人が多いのは、ローコン文化で育った人は、日本のハイコン文化を理解できないからだと言われています。
 
さて、ここで英語圏の代表格であるアメリカを例にとって話してみましょう。アメリカは多民族国家で人種、宗教、文化的背景も多様です。箸を使って寿司を美味しく食べる民族もいれば、生の魚など気持ち悪くて食べられない民族もいますし、そもそも肉食事態を忌避する集団もいます。
 
多民族国家は、文化的な共有項が少ないのです。共有項が少ないので、「あうんの呼吸」は通じず、いちいちすべてを説明しなければいけない社会です。これがローコン社会です。さきほどの例1、2のコミュニケーションが、一方がローコンだった場合、何が起こるでしょうか。
 
(例1)
先輩A「そういえば、例のアレ、進捗どう?」
後輩B「アレってなんですか?」
先輩A「(こいつ、わかりが悪いな。。。)」
 
(例2)
上司C「昨月2名も退職して、なかなか手が足りなくてね。困っているんだよね」
部下D「はあ、そうですか。大変ですね」
上司C「(残業してほしいって、こっちが思っていることを察してくれよ。。。)」
 
文化的背景が異なる社会では、誰にでもわかる懇切丁寧な説明が求められます。「相手が理解できなかったら、分からない人が悪い」のではなく、「相手が理解できなかったら、理解できるように説明しないほうが悪い」社会だといえばよいかと思います。そうです。ローコン社会は説明が多くまどろっこしいのです。「これくらいは察してほしい」ということが通じません。どれくらい面倒か記してみると下記例のとおりです。
 

(ハイコン)
「お、田中君、例の件、いつもの通りよろしく頼むな」
 
(ローコン)
Hi Tanaka-san,
Please proceed monthly order transaction of AAA company as follows.
 

  1. Send print copy of order sheet to Mr. Sato of factory manager by email with “Order #12345 of AAA company”..
  2. Send a “thank you for your order” email to Ms. Yoshida of AAA company.
  3. Call to Mr. Sato if you do not have a response from him within 2 days.
  4. If you receive a shipping notice from factory, send shipping number information to Ms. Yoshida by email.

 

 
はい、この通り大変面倒くさいです。しかしながら、海外出身の優秀な人材を雇って活躍してもらったり、外国人の友人と仲良くしたり、外国からの観光客を受け入れるうえで、「ローコンは面倒だからやらない」では済まされません。ローコンを理解して付き合っていかねばなりません。
 
ちなみに、ほとんどの文学はどの言語であれ極めてハイコンなものです。言葉、文化、習慣などが特定の文化の人たちに受けるように書かれているものがほとんどです。あとは、「喋りと笑いの芸術」とでも言うべき落語や漫才も同じです。
 
日本人がアメリカ人のStandup Comedian (ピン芸人) のしゃべりを聞いても面白くないのは、Standup Comedianの話がアメリカ人にのみ受けるように作られているからです。ちなみにハリウッド映画は、極めてハイコンな題材を扱うときには、どの文化の人でも理解できるよう、説明的な描写を入れたりして、分かりにくい、つまらないと言われることを回避しています。
 
さて、いかがでしたでしょうか。もちろん、ハイコン、ローコンといった話は、ある程度の英語力を持った上で理解して実践するのが理想なので、まずは英語の勉強を優先することをおすすめします。
 
英語力がついて、外資系企業で仕事をしようと思っている方、外国に住みたいと思っている方、留学を考えている方は、ハイコン、ローコンについて理解をしておいて、ローコンのコミュニケーションに慣れる心構えを持っておくと、物事がスムーズに進むと思いますし、無用なトラブルを回避できます。
 
私たちは、みなさんの英語力の向上ならびに、様々な文化的背景でご活躍頂くことを全力で支援させていただきます。ご質問や体験談などございましたら、ぜひお知らせください。
 
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