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「英語の文章を、ささっと読めるようになりたいです。何から手を付ければよいでしょうか」という質問をメールで頂くことがあります。これに対する回答について、私たちは必ず5つを確認することにしています。
ここでは「外資系のIT企業に勤めるサラリーマン」という設定で話しを進めていきたいと思います。
「私は、外資系のIT企業に勤めるサラリーマンです。社内で多くやり取りされている、メールと製品資料を読めるようになりたいです。メールと製品資料は専門的な内容は多く含まれていません。メールの分量は1通あたり数十語から数百語程度で、製品資料の分量はA4サイズで30ページ程度のものが多いです。英語のメールは1日に20通くらい届きます。製品資料は月に3,4でてきますので、平均すると1週間に1資料読めれば十分です」。
このように、上記の1から5を埋めれば、目標設定はほぼ完了です。このような人の場合、「数百ページもある言語学の論文」を読む必要もありませんし、「ハリウッドスターのブログ」を読む必要もありません。
目標を決めることは、何をするかを明確にすると同時に、何をしないかを明確にすることになります。
もちろん、「ハリウッドスターのブログ」を読めたら楽しいだろうなと思いますが、今の自分にとって重要ではないことはやるべきではありません。さて、あなたの1から5はどのようになりますか?
リーディングで必要となるのは、5つです。
では、以後これらをみていきましょう。
文法というと、「うわっ、難しそう。中学高校のときに文法が理解できなくてつまづきました」という方が結構います。しかし、文法は難しくありません。
基本的な構文(基本的な英文法を説明している英文だと思ってください)をがりがり機械的に頭に入れて行けばいいだけです。文法を理解していないと、単語力があってもそもそも文章を理解できない、または間違った理解をしてしまうことがあります。
単語には2種類あります。1つは「一般的な単語」で、基本的な単語類だと思ってください。例えば、makeとかbelieveとかplayとか、そういった単語類です。実はこれらの多くは中学生、高校生、大学生のときの英語の勉強でやって、それなりに頭に入っている人は多いです(忘れているだけで、頭のどこかには入っています)。なので、新たに覚えるというよりは、思い出す作業になるのかもしれません。
もう1つは、「専門的な単語」です。例えば私の場合、IT業界にいるので、IT業界の用語が必要となります。例えば、”User Experience”, “Integration”, “Web Service”, “Consolidation”, “Cloud”などです(実はIT業界用語の多くは、カタカナ英語として日本にやってきて使われているので、新しく覚えるものが少なくて、私個人としては結構ラッキーだったりします)。
当然、業界により使われる専門用語は全く異なります。建築業界と医療機器業界で共通する業界用語はそれほど多くないでしょう。なので、自分の業界の用語を頭にいれてしまいましょう。
「私は主婦なので、業界用語といっても、属している業界はありません」といった場合は、「自分がこういうトピックについて話をしたい」という分野の用語に詳しくなるのが良いでしょう。例えば、私の妻はピアノを弾き、クラシック音楽が好きなので、ピアノやクラシック音楽用語の英語を勉強しています。
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文法と単語の次は、類推力です。よく、文章を類推する、とか、行間を読む、といいますが、ではどうやって類推、行間を読むのでしょうか。
私がおすすめするのは、「文章の冒頭と、最後を先に読んで、この文章全体で何を言いたいかを想像してみましょう」ということです(かっこ良く言うと「仮説を立てる」です)。例えば、税金について書いている文章であれば、最初と最後を読むと「どうやら税金について書かれた文章で、結論は増税反対らしい」と想像がつきます。
「結論=増税反対」というを持ちながら読むと、「いったい文章の最後ではどんな結末になっているのだろう」と、先が見えない中で読み進める必要はなくなります(ちなみに、この方法は小説ではおすすめしません。結論を先に知ってから小説を読むのは面白くないでしょう)。
先にイメージを膨らませてから文章を読み進めることは、とても重要です。もちろん、イメージ通りの文章でないこともありますが、その場合は、文章を読みながらイメージを修正すればいいのです。
若干、類推力の部分とかぶりますが、著者が誰でどういう立場から書かれたかを理解する力です。
例えば、「増税反対」という主張も、アメリカ人の会社経営者が書いた文章と、スウェーデンの高齢者が書いた文章では、「なぜ反対するのか」という理由は大きく異なるでしょう。また、アメリカはどちらかというと「税金は低く、ただ社会保障も少ない」という「小さな政府」ですが、スウェーデンは「税金は高く、しかし社会保障は厚い」という「大きな政府」なので、文化的背景は全くといっていいほど違ってくるわけです。
会社経営者は「税金を払う立場」ですが、高齢者は「年金=税金をもらう立場」でもあります。この辺りは、それぞれの国の生い立ちや政治事情など理解する必要があるので、あまり容易ではないですが、例えば「本社がイギリスで、イギリス人と多く仕事をする」のであれば、少なくてもイギリスについてだけは詳しくなる、など、色々と知ろうとすれば、より文章に対する理解、そして文章を書いた相手に対する理解が深まります。
英語のリーディングで最も必要なもの、そして長文を読むときに最も必要なものは、この根気ではないかと、私たちは考えています。長い文章を読むというのは、ただでさえ時間がかかります。それが外国語となると、なかなか読み進まないし、途中で飽きてくるし、眠くなるし、、、と、中断したくなる理由が多くあります。
ここで私たちは、2つのことをおすすめしたいと思います。
1つは、「時間を区切って読む」です。例えば、「15分読んで、5分休んで、また15分」というように、細かく時間を区切ります。「1時間続けて読む」となると、くじけそうになりますが、15分となると、まあ頑張るか、という気にもなります。
もう1つは、「立って読む、できれば動き回りながら読む」ということです。座ってつまらないものを読んでいると、どうしても眠くなりますが、立って読むと眠気はかなり減退します。そして、ゆっくり歩きながら読むとさらに眠気は減ります(もちろんスペースの都合上、歩きながら読むのは難しい場合もありますし、路上を歩きながら読んだら人にぶつかってしまいますが)。
いかがでしたでしょうか。「英語のリーディング」というと、なんとなく壁を高く感じてしまうかもしれませんが、ポイントはここでご説明した5つで、それぞれのハードルは思ったほど高くないのです。一番近道となる教材を選んで、能力を身につけていきましょう。私たちが全力でバックアップさせていただきます!
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